こんにちは、TAKASUです。
本格的な夏がやってきてしまいました。蚊取り線香のにおいがほのかに香ってきます・・・
さて、印刷豆知識第三弾!ということで今回も話していきますよ。
前回は紙の種類3つとそれぞれの紙質について話しましたね。
なので今回は紙の寸法について話していこうと思います。
紙の寸法
あれ?いきなりスケールが落ちたぞ?と思うかもしれませんが、意外と深いところもあったりするんです。
印刷物で使う紙の寸法は基本、この5つに分けられます。
- 4/6判
- B判
- 菊判
- A判
- ハトロン判
図にするとこうなります。
青で分けているのは、駒田印刷が実際よく使う寸法です。
今回はこの4つについて(ちょっとした歴史みたいなのも混ぜて)簡単に紹介したいと思います。いきます。
① 四六判
B判よりもやや大きい(1091×788)サイズ。
歴史は明治初期に輸入されたイギリスでの紙規格であるクラウン判が元になっています。日本の標準的な寸法として親しまれ定着していた美濃判の約8倍の大きさに当たるそうです。
駒田では印刷する際に、原寸サイズを当社が所有する機械に合わせ四つ切り(545×394)に断裁して印刷しています。
② A判・B判
皆さんコピー用紙でご存じのサイズです。
「A4」「A2」「B3」「B4」とよく使うサイズですがどうしてこの名前がつくのか
答えは簡単です。
A判は国際規格(ISO-Aシリーズ)、B判は日本独自規格(JIS-Bシリーズ)として分けられます。
A判は、世界各国で使われている仕上がり寸法の国際規格(ISO)です。ドイツの工業規格「DIN 476」をもとにしています。
B判は、日本国内の伝統的な規格(JIS)。江戸時代に公文書に使用する紙を美濃紙に決め、美濃紙のサイズに由来しています。
ちなみに、ローマ字の後ろの「数字」は0~10に振り分けられ、0を原点に数字が大きくなっていくごとに用紙サイズが小さくなっていきます。縦横の比率は「白銀比」になっています。
両方の各サイズはこのようになっています。
③ 菊判
新聞用紙として米国から輸入していた紙のサイズが元になっています。名称の由来は、「新聞」の「聞(きく)」にちなんだとか、輸入した製品の商標のダリアの花が菊に似ていた、などの理由から通称となり、それがいつの間にか一般的な名称として定着したそうです。
ポスター・チラシ・雑誌・本など多くに適用されるため、駒田印刷では非常によく使う寸法です。
まとめ
皆さんの手元にはチラシや本・雑誌が商品として完成された状態で届けられますが、元々は様々な寸法から断裁・印刷・加工されてその大きさになっています。会社見学に来ていただいた就活生の皆さんは、工場で刷り出される印刷用紙を見てお分かりいただけましたよね。
ただ色や紙を選ぶのではなく、大きさも関係しているのが印刷の深いところだと私は感じます。私たち印刷会社は世に出回る前、正確に寸法に気を付けながら製造をしているんですよ。
それでは、今回はこれで。
印刷アレコレ その4で会いましょう。