こんにちは、営業のSHIINAです。
営業として働いていると、世の中の製品やサービスを見て、「コレってどういう風に儲けているのかな?」と気になるようになってきました。
儲けるにはいろいろな要素があるのですが、今日は商品の価格の話をしましょー。
その前に……。
そもそも「企業」というのは「利益を出すことを目的に経済活動する組織」という定義があります。
つまり、「儲からない仕事はやらない」ということです。
いくら「お客様第一です!」と言っても、儲かる仕組みがない限りは、タダでうちの商品配りますよー!なんてことはしません。
会社を設立するとき、役所に届ける書類に事業目的を書きます。(超細かいことですが、実は「企業」と「会社」も微妙に定義が違います。調べてみてね)
その事業目的には、「ボランティア活動」とか利益の出ないことは書けないことになっているのですよ。へー知らなかった。
当然、株式会社である駒田の商品も、儲けるために原価にいくらか上乗せして売っています。
原価割れはもちろん赤字ですし、原価とトントンの価格でも儲かりません。
ただ、赤字絶対ダメ!というわけでもありません。
「初回はサービスして、駒田の良さを知ってもらって長くお付き合いしてもらう」とか、「赤字が出る商品がいくつかあっても取引先全体では黒字なのでOK」とか、いろいろな考え方があります。
どうしても儲からないときは、申し訳ないのですが仕事を断ることもあります。
こちらが提示した価格を見て断られるケースのほうが多いですが……( ;∀;)
製造原価とは?
ざっくり言うと、「ある製品を作るときに必要な費用」です。原価には、いくつか種類があります。
印刷物で例えると…。
・材料費
仕入れた用紙代、インク代、梱包用のダンボール代など。
・労務費
デザイナーや印刷オペレーターなど、製品を作った人にかかる費用。
・経費
材料費や労務費に含まれない費用。以下のようなものがある。
・設備費
印刷機にかかっている費用や電気代、工場の土地代など。
・外注加工費
駒田社内でできないこと(製本加工や輪転印刷、発送など)を他社に外注したときの費用など。
駒田社内で見られる情報システムでは、案件ごとにすべての原価がいつでも確認できるようになっています。
(実際は上記の区分で表示されているわけではなく、ひとまとめにして「デザイン費◯◯円」「印刷費〇〇円」と書かれています)
1つ1つの案件に対して、デザイナーIDOさんや印刷オペレーターTAKASUさんの作業費もどれくらいの金額なのかわかるようになっています!
ちなみに、私のような営業の人件費は原価には含まれません。
最初に言った通り、原価は「製品を作るときにかかった費用」です。
私は「製品を作る人」ではなく、「売る人」にカテゴリされているので、原価には入りません☺
原価を見ると、製品がどうやってできあがっていくのかがわかるので面白いなと最近感じます。
今でもよく覚えているのですが、駒田印刷の新人研修 第一回目は、社長による「利益の話」でした。
会計ってどういう考え? 広告ってどうやって儲けているの? などなど。
「学生」から「ビジネスパーソン」になったのだなぁと実感した出来事でした。
ところで、この前本屋に行った時、面白いものを見つけました。
「ピッコマ」という漫画配信アプリの企画です。
アプリで読む便利さも、紙の本で読む良さも伝えたい、ということで、無料の雑誌を発行するに至ったそう。
中身はどれも同じですが、表紙は8種類もありました。好きな漫画の表紙を選べるという楽しみもありますね。
インパクト大きいですね。
消費者目線では「オトクだね!」ですが、企業目線で見るとどうでしょうか?
就活生の皆さんも考えてみてくださいね〜!